白い腕





闇に浮かぶ白い腕。
僕はその腕に噛り付きたくて仕方が無い。
白くふっくらとしたその腕に。甘そうなそのrに。
そうすれば僕は満たされる。空っぽの中身が満たされる。

餓えているんだ。

僕の中には何もないから。
空っぽの中身が「満たされたい」と、そればかりを願う。

利己。
自分の欲望。

相手の苦しみなんて知らない。
これは僕の欲求。

彼女の白い腕。

噛り付く。

歯を立てる。

甘い。
まるで、果実のように。
極上の果実。


彼女の、白い腕――――。



素材:「廃墟庭園」




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